こんにちは!
興行収入137億5千万を記録した「呪術廻戦」
2023年にはテレビアニメ2期の放送も決まっており、着実に人気が高まっていることがうかがえます。
そんな呪術廻戦の欠かせない存在といえば、両面宿儺(りょうめんすくな)ですよね。
作品内でも最も恐れられているキャラクターの1人である宿儺ですが、実は歴史書にも出てくる人物であることはご存じでしたか?
今回は両面宿儺について紹介していきます。
歴史書にも登場する両面宿儺
人気作品「呪術廻戦」において、最強・最凶のキャラクターとして描かれている両面宿儺(りょうめんすくな)。
ただ残忍非道な性格をしていながらも、どこかつかみどころのないところもあって。
そこに魅力を感じてしまいます。
諏訪部順一さんの声もぴったりとマッチしていていいですよね~
さてそんな両面宿儺ですが、実はあの歴史書にも名前が登場するというのです。
その歴史書とは「日本書紀」
皆さんも学生時代に必ず社会の授業で学んだであろう、古事記と並び現存する最古の歴史書ともいわれているあの歴史書です。
(厳密にいえば古事記の方が少し成立が早いのですが)
神話や伝説がまとめられた古事記に対し、
日本書紀は古代・神々が日本の地を支配していたとされる時代から、初代天皇である神武天皇の時代を経て、
当時の天皇であった持統天皇の時代までに起きた出来事が年代順にまとめられています。
日本書紀の両面宿儺
日本書紀に宿儺の記述が出てくるのは、仁徳天皇の時代のころ。
仁徳天皇といえば、大阪府堺市にある日本最大の前方後円墳・仁徳天皇陵古墳でもおなじみですよね。
さて日本書紀によると、飛騨の地に朝廷の命に背いて人々から略奪を行う豪族がいたそうです。
その人物は頭の前後に2つの顔を持ち、手足も4本ずつ。2本の剣と弓を用い、多くの人を苦しめていたといいます。
そこで朝廷は武振熊命(たけふるくまのみこと)に宿儺討伐を使わせ、無事に討伐に成功したんだとか。
…というのが日本書紀における両面宿儺の記述となります。
実はこれだけなんですよね。 全30巻で構成された日本書紀のうち、ほんの数行だけに登場するだけです。
しかし宿儺が略奪の限りを尽くしていた現地、つまり飛騨では、宿儺についてまた異なる様子が言い伝えられています。
宿儺が飛騨で猛威を振るっていた豪族であったことには変わらないのですが、龍や悪鬼を退治したり、寺院の縁起に関わったり。
どちらかといえば英雄のように扱われているのです。
いったい本当の宿儺はどっちなのでしょうか?
どちらの言い伝えも踏まえると、朝廷の命には従わないけど、その地域を統治する長として地域の発展に貢献した人物となるのでしょうか?
呪術廻戦の両面宿儺
ただ呪術廻戦の宿儺=日本書紀に登場した宿儺というわけではないみたいです。
作品の中で五条悟の口から語られていますが、日本書紀の両面宿儺は「仮想の鬼神」と説明されているのに対し、
呪術廻戦に登場する宿儺は「1000年以上前に実在した人間」です。
呪術全盛の時代に呪術師が総力をあげても、封印するのがやっとだったというほど強大な力を持つ存在だったそう。
他の漫画で両面宿儺が登場するときは日本書紀に出てきた鬼神として描かれることも多いですが
地獄先生ぬ~べ~
魔法先生ネギま!
呪術廻戦の場合は明確に別人としているのですね。
たしかに時代的にもすこしズレがあったりします。
日本書紀では宿儺が猛威を振るったのは仁徳天皇の時代。
4世紀末から5世紀前半、西暦で言えば300年代~400年代のことです。
ですが呪術廻戦の宿儺は「1000年以上前」の人物とされています。
1000年以上前、確かに間違ってはいないのですが、、、
ちょっと数字が遠いですね。
しかし呪術廻戦ではもう1人、実在する人物が物語に関わっています。
菅原道真
ご存じの通り、学問の神様としても知られる存在。
呪術廻戦では五条悟と乙骨優太の先祖としてその名前が登場します。
菅原道真が活躍したのは9世紀ごろ
遣唐使の廃止を“白紙(894年)に戻そう遣唐使”で覚えた方も多いはず。
菅原道真の時代が約1100年前、これくらいなら“1000年以上前”という表現もあまり違和感がありません。
となると、やっぱり宿儺と菅原道真の間で何かがあったということなのでしょうか?
もしそうだとすれば、今後2人の関係がどう描かれるのかにも期待がかかりますね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。