こんにちは!
交流戦の直前あたりから苦しい状況が続いている阪神タイガース。
主力選手の打撃不振や精彩を欠くプレーが目立ち始め、様々な部分にほころびが出ています。
そしてそんな状況の中、起爆剤として期待されたのか、スタメンの機会が増えたのがヨハン・ミエセス選手。
おなじみ、「ミエちゃん」の愛称で親しまれている選手ですね。
しかしこの絶好の機会でも、チームを救う活躍はまだ見せていません。このままの成績では来シーズンの契約も難しくなってしまいます。
はたして結果を残して来シーズンも残留することはできるでしょうか?
チームのムードメーカ的な存在のミエセス
【生年月日】1995年7月13日
【出身】ドミニカ共和国
【身長/体重】185cm/120kg
2023年シーズンより阪神タイガースで活躍しているヨハン・ミエセス選手。
2021年に行われた東京オリンピックにドミニカ共和国代表として出場
かつて阪神でクローザーを務めた呉昇桓選手からホームランを放ち、銅メダルに貢献しました。
そして2022年のオフ、阪神タイガースへの入団が発表されます。
阪神に来る前のミエセス選手は、アメリカでAA級からAAA級に昇格したくらいの時期。
オリンピック以外のプレーの映像がほとんどない中での獲得、さらには助っ人外国人としては少し安めの7000万円という年俸もあって、当時は“謎の選手”的な扱いでした。
そしていざシーズンが始まると、パワフルなバッティングにちょっとお粗末な守備、そして愛嬌のあるキャラクターが話題に。
どちらかといえばグラウンド外での活躍が多く見られました。
とにかく明るいキャラクターでチームメイトからもファンからも愛され、いろいろなところで話題をかっさらっていきます。
1年目の成績は60試合 打率.222(126-28) 5本塁打 16打点
数字だけを見れば物足りないですが、この年は阪神が1年を通して好調だったため、ムードメーカーとしては最高の存在でした。
岡田彰布監督からもかわいがられていて、優勝した時のビールかけでは
「ミエちゃん、今日は主役ちゃうよ。成績にちなんだ暴れ方をしてくださいね」
といじられるシーンもありましたね。
2年目のシーズンを迎えたミエセス
グラウンド内外での大活躍が功を奏したのか、チームへの残留を勝ち取り2年目のシーズンを迎えたミエセス選手。
岡田監督も「どんだけ化けて帰ってくるかわからへん」と、2年目の成長に期待を寄せていました。
しかしいざシーズンが始まると、彼を取り巻く環境は1年目とは大きく変わってしまいます。
開幕を2軍で迎えると、3月には左脇腹筋挫傷が発覚してリハビリからスタート。本格的な実践復帰は5月に入ってからでした。
それでも5月18日には1軍への昇格を果たします。
ですがこのころから、チーム状況が徐々に苦しくなっていきました。
佐藤輝明選手が守備のミスを連発したり、大山雄輔選手も打撃不振から抜け出せず。守護神の岩崎優選手もセーブ失敗が目立つようになります。
特に交流戦に入ってからは負けが込みました。
ミエセス選手はそんな苦しい中での起爆剤として期待されていたのですが、お世辞にもプレーで結果が出せたとは言いがたく…
14試合の出場で打率は.111(18-2)、本塁打・打点共に0、守備でもまずいプレーが飛び出していました。
チームが好調だった昨年ならご愛嬌で済んでいたのですが、チームが苦しい中でこの成績ですと、当然ながら批判の声も飛び交います。
結局、交流戦の終了を待たずして、再度2軍へ降格となってしまいました。
ミエセスが残留するためには
このままの成績でシーズンが終了してしまうと、当然ながら来シーズンの契約の厳しくなってしまうでしょう。
ミエちゃん、好きだったのに…
ここからミエちゃんが逆転で来季の契約を勝ち取るには、どれほどの成績が必要なのでしょうか。
成績不振でも翌シーズンの契約が結ばれたとなると、昨年のシェルドン・ノイジー選手の例が上がります。
昨シーズンのノイジー選手の成績は
133試合:打率.240(475-114) 9本塁打 56打点
と物足りない成績。
それでも日本シリーズでは第6戦で山本由伸選手から先制の本塁打、第7戦では宮城大弥選手から3ラン。
オリックスどころか球界を代表する投手2人から、貴重な本塁打を放ちました。
そしてこの活躍が決定打となり、減俸ながらも翌シーズンの契約を勝ち取っています。
同じパターンで言いますと、2012年に巨人に在籍したジョン・ボウカー選手もそうでしたね。
2012年のボウカー選手の成績は
69試合:打率.196(184-36) 3本塁打 10打点
去年のミエセス選手の方がまだ上です。
しかしボウカー選手もこの年のクライマックスシリーズで打率5割(10-5)という成績を残すと、日本シリーズではそれ以上の大暴れを見せます。
第1線からスタメン出場を果たすと、4回に日本ハムエースだった吉川光夫選手から3ランホームラン。
さらにこの試合では7回にも宮西尚生選手から2点タイムリーを放っており、2安打5打点の大暴れでした
さらに第5戦でも同じく吉川光夫選手から先制の2ランホームラン。
結局シリーズでのヒットはこの3本で打率も.176(17-3)でしたが、2本塁打7打点の成績で翌シーズンの契約を勝ち取りました。
(年俸は6000万→3000万と50%減だったみたいですが)
そして彼らとはちょっと違うケースになりますが、同じく巨人のフレデリック・セペダ選手も微妙な成績ながら2年目のシーズンを迎えています。
WBCではキューバの4番として活躍。この当時キューバ政府の方針転換があり、海外リーグへの選手の派遣が認められるようになったため、セペダ選手も巨人へとやってきました。
しかしセペダ選手は日本球界への対応に苦しみ、
52試合:打率.194(108-11) 6本塁打 18打点
という成績しか残せず。
それでも、彼は日本とキューバの架け橋的な役割も期待されていたため、2年目のシーズンを迎えることとなりました。
(なお2年目は1本のヒットも打てず、その年限りで退団)
というように、シーズンの成績が悪くても残留するというケースは0ではありません。
しかしミエセス選手は2年目のシーズンですので、彼ら以上の成績が求められます。
後半戦だけで打率は低くても.250、本塁打も2桁は必要でしょう。そして何よりも、大事な場面で結果を残すことが重要です。
9月のシーズンも佳境に入るころ、負けられない試合が続く時期がやってくると思います。
その時に結果を出すことができたら、チームに貢献することができたら。
もしかしたら多少シーズン成績が低くとも、残留の可能性はあるかもしれませんね。
大好きな選手なので、ぜひ残留してほしいです!後半戦の大爆発、期待しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。