ペンキ屋さんが塗装工事に掛かっている最中によく口にする言葉があります。
「うわ~今回そうじ多いな~」とかなんとか(笑)
そうじってゴミ拾ったりする事だと一般の方は思うじゃないですか?
間違ってはないんですけど、ペンキ屋の言うそうじっていうのはそれ以外にも意味がある単語なんです。
詳しく説明すると、外壁塗装をする際に窓周りや塗装をしない部分を養生で覆いますよね。
窓の周りなどは壁と隣接しているのでそこまで塗料を塗らなければいけません。
なので窓に貼っている養生のぎりぎりまで塗料を塗り込まないといけないので、どうしても塗り込んでしまうと塗料が窓枠の隅に入り込んでしまいます。
この入り込んだ塗料をきちんと除去するのがペンキ屋さんが言う「そうじ」と言うことになります。
この「そうじ」がきちんと出来ている塗装屋さんは間違いなく綺麗な仕事をしてくれる塗装屋さんだと私は思います。
窓枠や細かい部分に入り込んだ塗料を除去して、塗装前と同じ状態にするのは結構時間と手間が掛かる作業なんです。工事期間も短くてすぐ終わる塗装屋さんは、このそうじの作業を簡略化している恐れがあります。
きちんと工程通りに塗料を塗っていれば、機能や耐久性は問題ないのですが・・・なんか嫌じゃないですか?
極端に言えば、塗装と関係の無い場所に今回の塗装工事であちこちに塗料が付着していたらお客さんはどう思うでしょうか。なんか仕事が雑いなぁーと感じると思います。
きちんと工程通りに塗装させて頂いて、尚且つそうじもぬかり無くこなしてこそ良い仕事をしたって事になると思うんです。
よくあるのが、足場を解体したらお客さんの目には届かないし、そうじせんでもええやろーって考えです。
下回りやベランダなど目に付くところだけ綺麗にして後は放置っていうのは良くあるパターンですね。塗装工事にかかる前に塗り替えをしていた業者がどれだけきっちり仕事をしていたかは、足場が取れて次に塗り替えする時が来るまでわからないんですよね。
私のモットーは、他の同業者が次に自分が塗り替えをした現場を見て、「この塗装したペンキ屋雑な仕事してたんやなー」って思われるのが凄く嫌なんです。だからそういわれない為に目の届かない所もチェックして作業しております。
そういった姿勢を持つ事で、お客さんとの信頼関係も自ずと付いて来ると思うし、自分の仕事に誇りを持てると思いますので!
ペンキ屋見習いの時は主にそうじばかりやらされておりました。そうじができんやつは何やっても雑な仕事しか出来ないぞ!って常に親方から言われてましたっけ。。。
今になってその言葉の意味が理解出来てきた気がしますね(笑)