塗装作業の一つ「パテ処理」って何?

塗装作業の中の一つに「パテ処理」という作業があります。

 

 

簡単に説明すると、塗装する面の隙間をパテという粘土のような物で隙間を埋める作業です。

 

 

それってコーキング処理と一緒じゃないの?って思う方もいるかと思いますが、ちょっと違うんですよ~。

 

 

パテにも色々と種類があって、粉状の物に水を配合して練り合わせて作る物や、最初から練られていて、水を配合して硬さを加減する物もあります。

 

 

どういった場合にこのパテという材料を使うかというと、外壁塗装ではあまり使う機会がないかもしれませんけど、軽カルボードが貼られた軒天井などの隙間を埋めるのには使う場面もあるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

上記に挙げているパテは主に内装の塗装工事に多く活躍してくれます。最近の新築の住宅だと壁面ってボード張りじゃないですか?

 

 

ボードって規格が決まっていて、それぞれ貼り合わせてビスで固定してるんです。当然あちこちにジョイントが出来るので、そのジョイントをパテを使って埋めたりします。

 

 

塗装工事だけじゃなく、壁面にクロスを貼る場合もこのジョイントを埋めるパテ作業は必須になります。

 

 

パテ作業をせずにクロスを貼ると、ジョイント部分やビスの凹みなどがクロスの表面からもろに見えてしまうからです。

 

 

要は、ボードの隙間を埋めて平らにするのがパテ作業ということになります。

 

 

塗装屋さんとクロス屋さんが使うパテは種類が違います。

 

 

クロスの場合はクロス材を貼るだけなのですが、塗装工事の場合は、隙間を埋めて平らにし、さらにその上に塗装をしなければなりません。綺麗に仕上げようと思ったらかなり丁寧にしないとめちゃくちゃになってしまうほど繊細な作業です。

 

 

 

外壁塗装ばかりやっている塗装職人だとこの内装の塗装仕上げが出来ない人が結構います。逆もまた然り・・・

 

 

 

 

パテ作業は専用のパテへらというステンレス製や鉄製のヘラを使って作業します。このヘラも職人のこだわりがあって、使いやすさに差があるので職人個人個人自分の納得のいくヘラで作業しています。中には自作してそれを使っている方もいました(笑)

 

 

 

パテ処理の工程は、ジョイント部分にファイバーテープと言って、網状になったひび割れ防止のテープを貼り付けます。

 

 

その上に下パテを入れて、乾燥したら中パテ→上パテと工程を進めて行きます。状況次第では2回のパテ処理で終わることもありますが、3回のほうが断然仕上がりがいいですね。

 

 

 

パテが乾燥したら、今度はペーパーがけをします。

 

 

そのまま塗装してしまうとパテの段がでて、塗装の仕上がりが悪くなるので、かならずペーパーでバリをとる作業をします。

 

 

自分が内装の仕事をはじめてやったとき、パテなんて出来ないからずっとペーパー作業をやらされて、粉まみれになって凄く辛かった思い出があります。

 

 

あの時、早くパテが出来るようになってペーパー係から卒業してやる!と熱く誓った日がありましたね~(笑)